(回想シーン)

「プルルルルルルル…☎️」

私「お部屋の予約をお願いしたいのですが…」

宿A「いっぱいです~」

宿B「空いてません~」

宿C「出ず…」

宿D「無理やね」

なんと宿が取れない!

というのか

宿がない!!

情報をみてベストはやはり

「えびすや旅館」

WEB検索に引っかかり辛いのと
同じ名前の宿が沢山あって少し混乱しつつ…

「プルルルルルルル…☎」

私「お部屋の予約をおねが…」

女将「あんたさっきも電話くれた方?」

私「はい!おでにはなられませんでしたが」

女将「おー 電話とったげてラッキーやったねえあんた!」

女将「取ったげてって失礼やな!」

私「おー 助かります~」

女将「みんなそうやって私を笑わせよんねん!」

女将「ほんならお名前どうぞ」

私「●●です」

女将「なんや珍しい苗字やな?!」

私「名前はタカ●です」

女将「名前も珍しいんかいな!!」

女将「ほんならタカ丸ちゃんやな!タカ丸ちゃん!」

なんだこのスナックトークみたいなのは(笑)

どういう展開これ(笑)

※そう、私のフルネームは珍しいのだ。
某人気アニメの主人公と同じ名前、苗字も珍しい。
「肩叩き」 を早口で読むとだいたい私の名前と同じである。

女将「声聞いたらわかるんよあんたええ子や!」

女将「幾つよ?41かいな!」

女将「ほな、犬やな?」

私「…」

女将「犬年かー言うとんねん」

私「ワン!!!」

女将「私の姪っ子と同じやな!」

女将「せやせや!日程や!金曜やね!」

女将「ほな楽しみにしとるわ、タカ丸ちゃん」

取って喰われはせんだろうか…。笑

まあしかし宿が良い場所で取れたのは御の字だ。

この宿の次の日は体力的に難所の

「八丁坂」

の打ち戻りをする日なのだから有名所の旅館は助かる。

※打ち戻りとは宿に寄ってそこから寺を参りまたその宿へ戻る事

この時、また別の波乱が近づいているとは知る由も無かった…。

ゑびす屋旅館



~そして現在~

綺麗な景色や不思議な生き物などを横目に多少長めの道のりをえんやこら。

私「予約した私です~」

女将「あーら、いらっしゃい!」

女将「タカ丸ちゃんか?」

女将「お疲れさま~!」

と予想よりずいぶん柔らかく優しさ溢れるファンキーな女将さんが出迎えてくれた。

お茶を出して杖も洗って下さって
かつお茶をまたお部屋まで運んでくれるというホスピタリティ!

かつ、明日のお遍路情報も細かく教えてくださった。

女将「今日は若者二人や!」

女将「なんやアメリカン言うてたよ」

アメリカン…だとっ!?

何となく十楽寺の宿坊を思い出す。

女将「昨日は今年初の飲酒やってな~」

どうやら昨日、50歳くらいのボーイズ2人とラブラブして
0時過ぎまで飲んでタクシーで帰ってきたらしい。
何の情報それ。笑


屁っこきBR参上

そうこうしていると

「ハッロー—–!!!!!!!!」

声でけーwwwww

元気いっぱい(笑)

Mr USAの登場である。

名前はBRさんとしておこう。

BR「靴下がやべーんだよ!」

開口一番、意味がわからないが

BR「え?ん?ここに座んの?え?ここ?」

笑顔のままちょっと戸惑いつつ私の座ってるソファーの横へシットダウン。

女将「お、なんや、通訳係おってよかったわ~!」

私「お、え、ん?!汗」

またこのパターンかよw

※英語はそれなりに喋れるがネイティブと対等に話せる帰国子女レベルにはほど遠いので大変なのである。
疲れてる時の英語なんて目も当てられない。

よし、逃げよう!

私「それはそうとこの辺でタバコ売ってますかね?」

女将「ないない!私のでよければあげるわよ!」

私「いやはや助かりますが申し訳な…」

BR「タバコか!?おれめっちゃ持ってんだよ!いるか!?
漁師がくれたんだよ!ピース5箱!」

逃げれず…。苦笑

お前は四次元ポケットか。笑

女将と私で分けて頂く事に。笑

空気を察したらしい女将さんが

女将「ほな、お風呂案内しよかね!BRさん!ついといで!」

ガラガラガラガラ


女将「お風呂はここでね…」



BR「わぁーーーーおぅっ!!!!!」


いちいち声でけーなwwww


BR「ワンダホーぅ!!!!!!!」

だから何なんだよwwwww

そうして風呂上がり
浴衣に着替えた彼と話を聞いているとこんな感じらしい。

●昔から旅する生活
●ベトナム推し
●ベトナムに20年住んでた
●彼女がいる
●彼女は保育士
●彼は英語の先生
●金には困ってないカップル
●ゲームは私と同じジャンルが好き
●お遍路は今日から

今日からかよwwww

ベテランぽい空気だすなよwwww

雑談をそれとなしにしてると…

BR「ちょっとパンツ履いてくるわ!!」

ん?パンツ?

BR「10回に1回はポコ○ンが隙間から見えるからよ!浴衣好きなんだけどな!その下にパンツがないとポ○チンがよ!これでコンビニ行ったときにポ○チンがな!」

何回ポコ●●言うねんww

そうして夕食タイムへ
(めちゃ豪華なんですよココ!)

アメリカンらしくグイグイ話す感じで、あげくに夕飯を早めてもらったりして…

どこに行った
どこが良かった
ベトナムの良さ
熊に関するジョーク
NHKで見るような旅館の夕飯はお目にかかったことがないがココでは出た!
コネチカット生まれ
クラゲが好き
ベトナム最高
彼女は気が合う
未婚子供無し
遍路のことは4週間前に知った

そして終始引き気味の女将登場

女将「ホントみんなにお金ももらって色んな国の人と話せて本当に感謝してんで!旅行代いらんしな!笑」

ジョークは混ぜてくる。笑

一人でここを切り盛りしてる
足も持病があるが何とか出来てる
お陰様です

と謙虚かつジョークを挟む姿はやはり尊敬に値する。
齢75歳とのことでとても元気に見えた。

私との電話の内容は忘れてた。笑

アメリカンがいるから私にも気を遣ってキャラ控えめでいらっしゃるのも伝わってきて何だか申し訳なさを感じつつも3人で軽く談笑。

そして消灯前のBRとの一服

明日の遍路ルートやアプリ、四国の話などをする

プッ

私「明日は八丁坂キツイんだよ~」

BR「ほぼ同じコースだよな!」

プッ

私「俺は打ち戻るから32kmくらいだよ」

BR「44番がよ~」

ぷっ

私「泊まる場所から往復してさ~」

プッ

BR「同じホテルだよ俺たち」

プッッ!

さっきからずっとお前…


屁こいてんな!?wwwwww


しかもホテル同じかよwwwwww

会話の間にを挟む男!

なんか非常にムカつくので一切
には触れなかった。

私「じゃ明日またな~」

BR「明日、俺が夕飯までに戻らなかったら…」

110番してくれよっ!

うるせえ(笑)

※あまりのBRパワーに写真をほとんど撮ってませんでした…。

さあ、寝よ寝よ

もう明日の夜が想像できてきてしまった…_| ̄|○

柑橘ちゃんも明日は同じホテルだそうで
波乱意外にあんの!?笑

F…Fin

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です