【お見送りパーチー】

話しは昨夜の夜から始まる。

F田氏率いる数人の友人たちが見送ってくれるということでイザ上野で前夜祭開始。

私はもちろんそのまま前乗りする予定なので完全にアウトドアな服装で参加。

F田氏、なぜか自分が騙し情報で買わせたGalaxyを見てキャッキャしてやがる。

なんてヤツだ!

そして楽しくなってしまって電車ギリギリの時間になってしまって、急ぎ足で東京駅へ向かう。

その時、F田氏が

「渡したいものがあるんです!」

と何かを手渡してきた。

おっ?告白か?!と思って見たら

なんと

お守りをくれたじゃないか!
嬉しいなあいいやつだぁ!
感動した!

後々よく見ると、なぜ

上野東照宮の徳川

をチョイスしたのかとちょっとおもしろかった。笑

後ろ目でチラっと見たらひょっとして涙ぐんでるか?いや、花粉症か?話聞こかっ?

大丈夫だよ、戦いに行くわけじゃないからよおF氏よ。

なんなら死亡フラグみたいな扱いやめてくれよぉ…。涙

そして暖かく見守られてギリギリ滑り込みで間に合った

待ちにもまった

Theサンライズ瀬戸号!!

ひゃっほーい!
と浮かれポンチで部屋へ荷物をぶん投げて、さっそく飲み物でも買ってゆっくり乾杯しようじゃないか!と自販機を探しに。

あれ、私の嗅覚がうなる。

まさか…

ドーン!ノンアルコール!!

してやられました…

まあでもしょがないとジュースをゲットしてジャンプステップほっぴんぐしながら

ああ、ここでひょっとしたらオリエント急行殺人事件が起きちゃうかも!?
困っちゃったなぁ〜(*´∀`)

などとルンルンフィーバーで部屋の前に到着したら

どーーーん!!

全く知らない

強面のおじさん

がくつろいでるじゃないか!!

「おぅっ?!」

あっ… 部屋間違えたんだな俺…
4んだな…
だって俺の荷物ぶん投げてあるしさ…

「す、す、すいまえsん!!
拙者あやしいものではござらん!
どうかお許しをぉぉぉぉ!」

と、ひた謝りしたらむしろ優しく許してくださった。

ああ… 優しさに触れてしまった… ありがたい…

しかしどうやって私がかけたデジタルロックの暗所番号を解除したんだろう…

こうやって私は年貢を納めるようになるのかどうかはまた別の世界線。

そして九死に一生を得たわてくしははペコペコしつつ、隣の本当の私の部屋へIN。

いやー、窓は天井まで開くし、寝転んだらゆうに173cmの私でも全然辛くない!

楽しいな〜 ロマンだな〜 と思って窓の外を眺めていたら…

「おはようございます!」

とそこそこ大きな声の車内放送が

えっ?!?まさか?

そう、不眠気味で一人ですら眠りが浅い野郎が爆睡してしまったのだ。

一瞬でタイムワープした私はもうなんか面食らってしまったが、気を取り直してかの名物な朝焼けを見てやろうと窓をOPEN!

はい 雨〜〜 

はいはい、わかってましたよ〜どうせ私はオチのある男ですよ…

しょうがないから二度寝しよう…。

と、なんだかんだ全力で寝台列車を楽しんで

無事に前のり宿へ向かうのであった。

【素晴らしき大鳥居苑】

途中、なんかGoogleマップにトラップをしかけられ、迷ったりバスが目の前で走り去ったり1時間半電車をまったりと、それなりにトラブルはあったが…

問題ない!

そしてなんとか霊仙寺、および今日の宿泊場へ到着。

宿泊場所の「大鳥居苑」は霊山寺から徒歩10秒。近いなんてもんじゃない。笑

あー 時間が早いな… こりゃ荷物背負ってでかけるのは嫌だな。

どうしよう… ダメ元で荷物だけ置かせてもらおう!

そして着いたるや「大鳥居苑」さんへそーっと侵入。

そうしたら非常に接客が素晴らしい笑顔の素敵な女将さんらしき方が出てきて

「お部屋空いてたらもうチェックインしてくださっていいですよ!」との事

あなたが女神か!!!

やほー!!さっそくチェックイン!

嬉しさ余ってお部屋の写真忘れまし…。

じゃあさっそく銀行でお金おろしたり、足りない何かを買いにホームセンターへ行くか〜

女将「近くはね〜藍住町言うんですが、まあとりあえず南に歩いてください!」

なんとなくすぐ着きそうな雰囲気のお言葉に笑顔と接客の良さが相まって気持ちよく出発する気持ちになった!

いざ出発!!

うん?あれ?なんかGoogleマップさんがおかしなこと言ってるぞ?気のせいだろうな。とりあえず歩くか〜

はい、往復6km 2時間

歩いてしまったじゃないか…

近くはないじゃないか…

遠いよ… 遠いですよ女将さん…

あんたが女神か…


もういいか… うんいいよ、準備運動だと思えばいいよね!

実は後ほど気づくのだが、お遍路道のあたりにお住まいの方たちの徒歩距離の感覚はなんだか一般的ではないのだが、そんなことはこのとき、知る由しもなかった…。      

            

【名探偵の密室事件簿】


そしてお部屋に戻り納め札を書きながらお経の練習をしてみたり色々と優雅に過ごさせて頂い…

ちょっとトイレへ…

「カチッ ジャー ふぅ…」

あー すっきり

ガチャガチャガチャ

ん?あれ?えっ?あれ?


……

えっ!?

鍵が開かない

何度まわしても無情に滑り狂う鍵…

そしてスマホなど何も持たずに入った事を後悔するが時すでに遅し。

「こ、これは…叫んで誰か気づいてくれることを願うか…?」

「いや、そんなんじゃ大事になるよな、じゃあドアを力尽くで蹴破るか?いや、それけっこう良い金額の請求が来るのでは…」

「ご飯の時間まであと30分もない」

「このまま朝まで閉じ込められるんだろうか…」

頭を働かせろ名探偵タカゾー

何もない… 何もないし窓もない…


そうだ!

トイレットペーパーの芯でどうにかなるんじゃなかろうか?

一斉に巻いてある紙を引っ張り出して芯を裸にする。ダダダダー

これを隙間に差し込めば…

……

ガチャッ

あいたー!!

あぶねーあぶねーあぶねーよ!

まさかこんなドキドキが始まる前から待っていようとは…

これはもうダッシュで女将さんに知らせにいこうと階段を降り受付のあたりへ

私「あっ!お時間あるときちょっとお部屋来て頂いていいですか?」

女将「えっ?いいですけど、どうされましたか?」

ちょっと驚き顔の女将さん

いや違うんだ、私が個人的に部屋へ誘ってる不埒なお兄さんのようになっているがそれは誤解だ!

いや、強ち間違ってはないが

今はそうじゃない!そうじゃないんだ!

「あのぉ… トイレで… かくかくしかじか」

二人で部屋へ到着。

ここでは現状を見て頂いて、そしてさらに穏やかな笑顔で謝っていただき請求などもなく平和に終わった。
鍵はペーパー芯いれたときに壊れてしまいましたが…。

やはりあなたが女神か!

ご飯もとても美味しく、従業員の方の接客も素晴らしく、大将の元気の良い対応も素晴らしく、そして霊山寺に近いというとても素晴らしいお宿でした。

※ハプニングがあっただけで素晴らしいお宿です。

いやー、蓋を開けてみたら楽しかったな~などと思い夜のお散歩へ。

おっ!?

なんだあれは?!

昔懐かしのエロビデオ販売機か!?

じゃーん!

生卵好きで有名な私はすごく食べたかったが、前日ということもあって我慢したぐぬぬ

こうして私のお遍路前夜祭は更けていくのだった…。

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