【それはお前だ】
今日はさらに早起きで「あかおか駅」まで行って、そこから歩き始める予定。
Googleで調べるも、どうも慣れない路面電車や時間がシックリ来ず悩む。
よし、高知駅まで歩いて行ってそこから電車に乗ろう。
しかし乗り換えが
1分の猶予
しかないのだ。
「後免町」で乗り換えるのだが…
これは切符を買うときに駅員さんに聞くしかない!
私「あたおか駅へ行きたいんですけど!」
私「あたおかです!
あたおかへ行きたいです!」
私「ごめんからあたおかです!
ゴメン乗り換えであたおかです!」
駅員 「笑」
駅員「大丈夫ですよ伝わってます、あかおかですけどね。笑」
あーら
こっぱずかしい!
※あたおか=頭のおかしい奴のスラング
「あたおか」はお前(私)だろっていうね!笑
脳内で「あたおか」で記憶されていた私は無敵であった。
【急な試練】
そして28番「大日寺」を周り、29番「国分寺」へと向かう途中…。
屋根よ~り~た~か~い~
こいの~~
んっ?!?!?!
ああ…ヤバい…腹が痛い…
そう、やって参りました
ぴーごろろ!!⚡️
急いで地図を取り出すが…
あと…4km…
だとっ…!?
アアアァァァァァァ…
そして目の前には…
超カーブ!!
俺のお腹も超カーブ!!!
前の良い仲の女子を痔ネタでイジったバチがあたったのか…生き霊かっ…!?
ぐぬぬぬぬぬ…っ
ダーーーーーッシュ!!!
もはやスターを取った無敵のマリオを頭の中に想像し、時速6キロで駆け抜ける私。
足が痛いなどと行ってられない!
そして
見えたっ!!!!
ダダダダダッ!!!
ドンっ!
サッ!!
バタンっ”!しゃー!
スーンっ!!
あぶないあぶない…
マリオ危機一髪!
吸い込まれるようなぼっとん便所だったが、そんなことで昭和生まれの私を阻もうなど
笑止千万!!
水を獲た魚のように、いや、水を出した魚のようにか?
まあいいよ、危なかったなぁ…
と近くに併設されてある休憩所へ。
そこには先に休憩をしていた逆打ちのおじさんがいた。
風貌からするに
玄人
どうやら区切り打ち1回、通し順打ち1回、今は逆打ちで通してる3回目だそうだ。
私「危なく先ほど、結願する前に人間の尊厳を無くすところでしたよ~」
おじ「みなさん生身なのでそれはしょうがないですよ~」
笑わっ ないだとっ!?💦
誰しもが
下ネタ
を好きなわけではないのだ。
菅笠や杖が、あんまり見ないデザインの渋い感じだったのでカッコイイですね~!と話をする。
私「杖も年季が入っててカッコイイですね!」
私「やっぱり相当すり減ってるんじゃないですか?」
おじ「もうすり減っちゃってすり減っちゃって!!」
おじ「君のと比べてごらん?比べものにならないからっ!」
ソーレ!!!
どーん
同じ長さ
超キマズイ…
そう、何を隠そう私は初期の足のダメージの時と、遭難の時で杖を酷使したため普通の人の2倍ほどすり減っているのだ…。
私「そ、そ、遭難しちゃいましてね…てへぺろ」
おじ「な、何ぃーー!!
そんな君にはあぁー!!」
羊羹ぜんぶあげるっ!
ひっ、ひえぇ~~~
※羊羹やかりんとうなど物凄く甘い物はお遍路の必需品である。
【こんな寺あるの?】
今日はコントデイなのかもしれないと、用心しつつ本日ラストの30番「善楽寺」へ。
納経も終わらせ、休憩していると
「こんにちは~」
寺では聞き慣れない涼やかな声。
にっ
尼僧!
何か推しのアイドルを見つけたかのような気持ちになった。
何を隠そう、この寺に入ってから癒やされている私がいる。
なぜだ!?
考えてみたら
納経所は若い女の子が筆を執り書いてくれる。
そして颯爽と現れた尼僧のキューティーで涼やかな美貌。
そしてこれでもかっ!
と
オタク推しっぽさ
を出している寺は初めてだったからだ。
おみそれたしましたっ!
こうして私の煩悩は
109つ
に増えたのであった。
ここでは足りなかったお遍路アイテムも購入できる珍しいお寺なので頭に留めておいてほしい。
尼僧の事もな!
Fin.