【女将への気持ち】
女将「歩き直してまたここ通過するなら荷物置いていかはったらええよ?」
あなたが母か!!
ここぞとばかりに甘えてみる。
昨日、公共機関を使った場所まで戻る待ち時間
へ行く事にした。
鯖大師ってどういう命名なんだろうなとか思いつつ参拝すると
鯖!!!
ホントに鯖がいた。笑
鯖断ちってなんじゃ!?🙄
気にはなるが時間もあまりないので絵馬は書かず。
私の頭には、大砂の女将さんにお世話になったので何かお土産を持っていこうということぐらいだった。
ちょうどお守りがあったので購入。
自分用には足が心配すぎるのでコレを購入
しかしこんなに無造作に置かれてたらパクる人間もいるのでは?と思う。
仏様の目の前で悪いことしてみろや?おぅ?オラオラー
という事なのかもしれない。
ちなみに調べたところ
「鯖を三年間絶つ!?」
シックリ来ないが当時はきっと鯖じたいの印象や扱われ方が違ったんじゃないかと予想する。
ローカル列車を待ってる時にやはり思う。
こんな辺鄙なところでも電車が1分の遅れもなく到着するわけだから
外国人もビックリ!
するのは当たり前かな~と思った。
そんなこんなで歩き直して宿にまた到着。
女将さんにお礼を伝えつつお守りを渡す。
女将「そんなそんな、当たり前の事をしただけです~」
女将「たいそうな物を頂いて」
女将「ほな長生きせなあかんですねえ」
この姿勢とお言葉がやはり尊敬にあたり、かつ見習いたい事なのだ。
長生きしてくださいお礼参りに必ず来ますから。
そんな話をしていたらミステリーだった息子さん登場
女将「ほら、こんな時間におきて…もにょもにょ…買い物もままならへん…ごにょごにょ…」
「ゴニョゴニョゴニョ…!!!👿」
と早口に息子さんへの独り言を済ます。
まるでお経のようだ。笑
息子さん、気持ちはわかるぞ!
私も夜型人間だからな!
そうしてお二人に見送られながら旅路へと向かう。
振り向いても息子さんが手を振っててくれたのは可愛らしく印象的だった。
謎キャラめ!笑
【リビエラと徳増】
そして雨の中次の宿へと向かう。
本日は
「リビエラ宍喰」
なんやかんやと土砂降りの中30kmを歩いた日になったのだが、ホテルはちょっとしたリゾートホテルのようになっており接客も凄く丁寧、温泉もありご褒美宿泊のようになってしまった。
足のダメージが深刻であるが…
心配していても始まらない。
この日はゆるりと休息を取るのだった。
そして時間はワープして次の日。
海沿いを歩きながら雨と戦う。
そしてようやっと見えた。
へ到着。
有名かつ、お遍路の先達推奨の宿とのことだった。
私の足はと言うと
靴を変えたことで軽減はされているが
遭難のダメージと荷物の重さにやられ、やはり激痛に襲われていた。
玄関に着く
スイマセーン!
返答が無い。
もう一度
スイマセーン!!
すると子供の声が
ええよー!!
入ってええ言うてるやーーん!!!
お、おう?
いや、どうすれば…
まごまごしてると奥の方で声が増えた
おば「ちゃんと待っとってくださーい言うた?」
子「うん!!」
おっ、嘘ついたな?笑
子供はやはり無邪気である。
そんなこんなでおばあちゃんらしき方が対応してる間に、もう一人のお遍路さんを送迎してきた女将さんが登場。
ハキハキ笑顔の肝っ玉母ちゃん系の若女将さん
これはそこ!あれはここ!これしますね!あれしますね!
と目まぐるしく動き回る。
【区切り打ちのハピー登場】
もう一人のお遍路さんに
私「新聞紙いります?」
男「えっ?はっ?」
私「靴乾かす新聞紙いります?」
男「???」
女将「あー!新聞紙あります?持ってきますね~!」
男「あ、ああ!ありがとう御座います!」
きっと頭がハテナで埋まったのだろう。
後にお名前を聞くがこの人はハピーさんとしよう
まるで私が
変な人みたいじゃないか!ハピーめ!
パッと見の印象は、清潔感あり神経質そうなところありのイケメン仕事できる系の細身ナイスミドル。
そして女将さんに部屋に案内されお風呂と洗濯を済ませる。
ご飯まで時間があるので別宅のようになってる建物を覗きに行く。
めちゃくちゃ作りがオシャレでこだわりが見えるサーファーロッジ系の建物だった。
すると
フッ…
とニヒルな笑いが聞こえてきそうな雰囲気のハピーが海をバックに座ってるじゃないか。
サマになってやがる!
カッコイイじゃないか!
なんか悔しいので声をかけながら隣りにズカズカと座っていくスタイル。
話を聞くと以前、車でお遍路を回り、数ヶ月前より区切りお遍路を徒歩で開始したとのこと。
今回はこの宿がスタート初日だったようだ。
某大手のエンジニア系とのことで、なるほど納得!
というよう雰囲気だった。
何が納得なんだかわからないけど。笑
今日までの事をかいつまみながら話、次の寺はああでこうで、などと雑談を交わす。
主人「ご飯できましたよー!」
ということで食堂へ行くや否やハピーが
ビール
キリンください!
おっ?!飲むの?あんた飲むの!?
全く飲まなそうな雰囲気のハピーだっただけに面食らった。
じ、じゃあ私もアサヒビール!!
何がじゃあなのかわからないがビールを頼む。
負けてられるか!
酒と言えばバッカスか私かと言われた伝説をひっさげお遍路を旅しているわけだからな。
今日は飲まない予定だったが
ハピーが頼むなら飲まないわけにはいかんだろう。
ビールが運ばれてくる。
プハァー!
くぅー!!
うまい!
CMかっ!?
驚いて二度見した。
なんてうまそうにビールを飲むんだこの男は!
酒飲み代表としては何だか悔しくも清々しい気持ちになった。
もう一方、殿方がいたのだが翔さんとしておこう。
哀川翔にほんの少しだけ似てるからだ。
話を聞くとバイクで要所を巡っているそうで、今回はGWを利用して二日ほどで回りきるのだそうだ。
お料理の説明が主人から入る
主人「これは地元のどこどこで採れた何々で…」
早口に淡々と説明してくれるがこれがまた詳しくて面白い。
実際、はまざめ と とこぶし は初めて食べたと思う。
非常に美味しかった。
ご主人はパッと見、笑うと目がなくなる感じの方と思いきや笑わなくても目は無くなる系で、淡々としている。冷たいかな?と思えば温かい空気。無口かな?と思えばそんなことはなく喋る。
ちょっと山男っぽい見た目だけど、サーファーだそうだ。
ことごとく期待を裏切る男だよあんたは!笑
私はハピーとストーカーやお遍路事件の話をしていた。
歩きお遍路の外国人女性を狙ってつけ回す輩が出現しているという話と、有名お遍路さんのおっかけストーカーがいる、伝説の職業お遍路が指名手配犯でテレビにでたら逮捕されたというような三本立てだった。
するとご主人が
主人「別件ですけど自転車で日本1週してた指名手配は店の前通って見たことありますよ!」
意外な目撃者発見!
そして我々が今日パトカー多かったですねと話をしていたら
ご主人「パトカーと言えばね、いぜん警察に通報があって」
電話「拳銃で喧嘩してます!
拳銃ですぅ!
はよ来て下さい!」
とおばちゃんから通報が警察にあったそうな
驚いた警察はパトカー何台も動員でかけつけたところ
「県営住宅で喧嘩」
「けんえいじゅうたく→けんじゅう」
主人「ただの喧嘩だったんです」
一同 「笑」
四国のおばちゃんパワー恐るべし
そして、歩くときのアドバイスも頂いた。
主人「やっぱり慣れてる人なんかは、1時間歩いたら5分休むとかを徹底してますよね。距離でなく時間で休みましょう!」
と、やはりそうなのかー!と納得する。
主人「荷物も軽い方がいいですよね!出来るだけ軽く!」
お遍路ベテランの宿に言われると説得力が違う。
ちなみに奥さん(若女将)はお遍路経験者だそうで、そこで出会ってご結婚されたとのこと。
そうこうして、私は荷物をどうしようかなと改めて考え始める夜になった。
そう、足はジリジリと限界に迫っていたのだ。
※閲覧注意
グロ注意↓
Fin.